2013/06/03
先天性風しん症候群の発生を予防するため、麻しん・風しん混合ワクチンの予防接種を開始いたしました
現在、首都圏を中心に風しんが大流行しております。
風しんとは、風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。 風しんの免疫を持たない女性が妊娠中(特に妊娠初期)に感染しますと、白内障、先天性心疾患、難聴(高度難聴であることが多い)を主な症状とする「先天性風しん症候群」の子どもが生まれる可能性があります。その他の症状としては網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたり、それ自体の治療法はないため予防が重要となってきます。日本では10 万人当たり1.8 ~7.7人の発生率となっています。
妊婦への感染を防ぐためには、妊娠を希望される女性が妊娠する前に予防接種をおこなっておく必要があります。その際重要なことは、予防接種を受けたあと、十分高い抗体価を保有することです。既に自然感染で免疫を獲得していることが明らかな方以外は風しんワクチンで免疫を付ける必要があります。
よって、当院では希望される10代後半から40代の女性(特に、妊婦希望者又は妊娠する可能性の高い者)および当院分娩後、産褥早期の褥婦で、今後も妊娠を希望される方には、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種をいたします。(授乳中でも乳児に影響はありません。)
また千葉市では「先天性風しん症候群」の発生を予防するための緊急対策として、5月1日から妊娠を予定または希望している千葉市民の方々に風しん、または、MR(麻しん・風しん混合ワクチン)の予防接種費用の一部を助成しております。
千葉市ホームページ
http://www.city.chiba.jp/index.html
詳細は受付まで