2010/11/01

子宮頸がんワクチンを始めました

お問い合わせが多いため、子宮頸がんワクチンを始めました。

子宮頸がんは子宮の頸部というところにできる、女性においては乳がんに次いで最も一般的に発現するがんです。現在20~30代の女性で急増しており、この年代では乳がんよりも発症率の高いがんです。子宮頸がんは発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染が原因です。HPVは多くの女性が一生のうちに一度は感染するウィルスで、感染してもほとんどの場合自然に排除されていきます。しかし排除されずに感染が長引いた場合、子宮頸がんを発症することがあります。

発がん性HPVには15種類ほどのタイプがあり、その中でもHPV16型、18型は子宮頸がんから多くみつかるタイプです。子宮頸がん予防ワクチンはすべての発がん性HPVの感染を防ぐものではありませんが、特にこのHPV16型、18型の感染を防ぐことができます。
しかしながら、接種時にすでに発がん性HPVに感染している人に対しては、感染ウィルスを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変の進行を遅らせたり治療するものではありません。

子宮頸がんは、発がん性HPVに感染してから発症まで数年~十数年かかります。よって、感染前の10歳代前半に子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、子宮頸がんの発症をより効果的に予防できます。投与後の感染予防効果は、現時点で少なくとも6.4年間は持続することが確認されており、今後は20年以上の効果の持続が期待できると言われております。 十分な予防効果を得るためには3回の接種が必要です。スケジュールは初回、1ヶ月後、6ヶ月後となります。

詳細は受付までお問い合わせください。

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